バンダイビジュアル
発売日:2008-09-26
福山 潤・水島大宙・櫻井孝宏
ゆかな・小清水亜美
谷口悟朗(監督)・大河内一楼(脚本)
●TURN8『百万 の キセキ』
ナナリーが再構築した「行政特区日本」への協力を要請されたゼロは、参加する意思を表明して黒の騎士団を、そしてブリタニア軍を驚かせる。 ユフィを裏切ったゼロへの複雑な感情を棄てきれないスザクに対し、ゼロは、特区への参加の条件として「ゼロの国外追放処分」を要求。 日本人を裏切るような要求に激怒するスザク。 果たしてゼロの真意はどこにあるのか…。
<感想>
もの凄く、褒め言葉としては変な表現な気がしますが、敢えて書く。 今回、とても「普通に」面白かったです。 奇を衒うゼロの策略とか思惑とか、そんなところが心髄なんじゃ無いって思うから。 ルルーシュとスザクの共同戦線という形を見れたことが、本当に嬉しかった。 単純に、もう友情ものとして見てしまいました。
というのは、これって私が『コードギアス』に望む理想の形なんですね。 今後、この状態が当たり前になってくれれば良いのに。 策略が渦巻く世界じゃなくて、
こんな普通が「普通に」ある、素敵に当たり前な場所になってくれれば良いのに。 そういう意味、でした。
・霊廟にて
最後、「ユフィ」と書かれた灯火と「ユーフェミア」と書かれた灯火が、揺れあって近づいてお互いを輝かせる場面では、思わず涙が出てきました。 うわぁ、悔しいぐらい良い演出ですね!!
ここでは、まずナナリーが「優しい世界」への思いを亡きユフィと共有するんだけど、スザクはその「優しさ」にまだ気づいてないんですよね。 全ての罪を赦すというナナリーの言葉に「え?」と聞き返しているから。 この段階で『赦すつもりだった』ナナリーの思いを正確に酌んでいるのは、ルルーシュの方。 だからこそあの作戦になるわけで、でもこのシーンが後でスザクにゼロを赦すきっかえを与えるんだから、
二重の意味でスゴイです。
で、そのルルーシュ。 ユーフェミアへの弔いを済ませ『ここに未練は無い』と言い切った時の顔は、前回『棄てられた 仮面』で立ち直り、崖っぷちで顔を上げたときと同じ凛々しさに溢れてて、またうっかり惚れそうになったくらいカッコイイです(笑)。 ある意味、スザクの性格に「賭けた」形の作戦を迷い無く断行するところもカッコイイ。 結局ルルーシュは、スザクを棄てることは絶対に出来ないんですよね。 『あなたって、マゾ?』といわれるのはむしろルルか…(笑)。
この3人の意思が通じ合った時、初めて成功する国外追放という作戦。 その後に寄り添う、二つの灯火。 ともに祈ったのは「平和で優しい世界」。
ユフィが火を灯した優しい色の灯が、この霊廟だけに留まらない日がくることを、私も願ってます。
・ルルーシュと仮面
今回、百万もの人が「ゼロ」の仮面を被ったことと、前回、ルルーシュが最終的に「棄てた」ものが「ゼロ」の仮面でなかったことは、もちろん大きな意味があって。 これは
『オレの戦いは、ナナリーだけじゃないんだ』と語ったルルーシュの意思が、とても明確に現れた形なんだと実感させられました。 なので私、このシーンは笑えなかったんですけど、感想ブログさんを見てると皆さん百万人のゼロに爆笑だったようで、そうか、ここ面白かったのか!!と思いました(笑)。 いや、さすがの鈍さを誇る私も、神楽耶さまの『ゼロのみなさーん!!』は微笑ましかったですけどー(笑)。
今までの「仮面」が、ルルーシュを頑なに覆い隠す役目を果たしていたのに対して、これからは「日本人」という意識をもつ人なら誰でも被ることが出来るという自由意志を秘めた、ただの記号でしかないんですね。 咲世子さんの前で仮面を取ったルルを見て、そんな風に感じました。
そーいえば、スザクは特区日本で忙しくなって休学しちゃうので、ルルが国外に行っちゃってもバレないってことで良いのでしょうか。 その場合、ロロはどーなるんだろう…。 あ、ヴィレッタさんが工作するのかな?
・ロロとルルーシュ
『兄さん、約束は…』
・・・と、一つ覚えのように繰り返すロロが、相変わらず痛々しいです。 彼の中で、『兄さん』と『約束』というものが、「ロロ」という存在のアイデンティティと言っても過言ではないくらい、重要なものになってるんだろうな…。 スザクを凄まじい勢いで睨んでたときは、どーしよーかと思いました(笑)。 スザクとナナリーは、ルルーシュにとって無条件で大事な存在。 もう、二人がいることで自分の存在が薄らぐことを、ロロが一番感じているのでしょう。
気になったのは、ロロが言っていた、
『護るものがあるから、僕は兄さんを助ける。 兄さんのことがバレれば、この学園はなくなるしね』という台詞。 映像はロロがルルーシュから貰ったロケットが映っているんだけど、ロロの中で『ロケット』と『護るもの』と『学園』が同列に語られたことを見ると、彼が学園で過ごした時間そのものが『護るもの』なのかなという気も。
いずれにしろ、前回の
『ずっと側にいる』と同様、今回も
『同じ運命だね、僕たち』のシーンでルルーシュの目をしっかり見てます。 さり気無く一番近いポジションをアピール、成長したなぁ!(笑) いやでも、本気で嬉しいですw
・ゼロは人気者ー
『やはりお前は優秀だよ。 卓越している。 冠絶する人材だ』(ゼロ)
『あ、ありがとうございます! 光栄です』(ディートハルト)
…ゼロ様褒め殺しバージョン…(笑)。 いやでも、明らかにチェスの駒扱いですよ良いのですかディートハルトさん…。
『ゼロ様っ! 新妻をこんなに待たせてぇ』(神楽耶)
『神楽耶様、変わらず元気なお姿、安心しました』(ゼロ)
『ゼロ様こそ、相変わらず人を驚かせて下さいますのね。 特区日本に参加するだなんて』
駆け寄る神楽耶さまが激カワなのですが(笑)、ゼロは軽くスルーですね! でもって、
スルーされたのを敢えて何も言わず、ズバリと核心をつく神楽耶さまはさすが!! ゼロの本心を訊きたいのに訊けなかった大人たちとの位の差がほんのりと描かれてましたね。 これが器か。
『そうか、我らが舞台に上がる気かな?ゼロは』(星刻)
むしろ楽しそうな彼の生き方がカッコイイですね!! そーだ、男の子(子?)はライバルを意識して意識して意識して欲しいですw(鬼か)。
『あの…私、ここにいて良いのでしょうか?』(セシル)
セセセセセセセシルさんっ!?(大慌て!) いつになくせくしーでびっくりしました。 そんなにゼロが見たかったのかと思うと微笑ましいです。 っていうか、いつでもオールオッケーです(笑)。
あとは、しっかりヴィレッタさんを守って名乗らず去っていく扇さんの渋さったらありませんでしたよ!! あぁこのカップル、ホント絶対実って欲しいです!!
だから、芸人さんのアキバめぐりをしてる暇は、ないと思うんだ…(笑)。
・次回感想
⇒TURN09『朱禁城 の 花嫁』
・前回感想
⇒TURN07『棄てられた 仮面』
・シリーズ感想一覧
⇒『コードギアス 反逆のルルーシュR2』感想一覧
・公式サイト
⇒『コードギアス 反逆のルルーシュR2』公式サイト